お土産購入時の注意点!沖縄には持ち出せない食材・植物がある!?

沖縄には珍しい食材がたくさんあります。沖縄のスーパーで購入出来る食材でも、沖縄県外に持ち出すことができないものもあるので、珍しい食材ほど注意が必要です。

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紅芋

紅芋

可食部が紫色をした珍しい紅芋は、地元客が多く利用するスーパーでも買えるいも類です。

食べ方もさつまいもとほとんど同じで、焼き芋・ふかし芋・天ぷらなどにして食べます。

紅芋は沖縄以外でも栽培されていますが、「紅芋」とは呼ばず「ムラサキイモ」と呼ばれることが多いです。

甘みが強くアントシアニンが豊富に含まれています。紅芋は沖縄で定番の食材ですが、病害虫の蔓延防止のため、法律によって沖縄県外への持ち出しが禁止されています。

ただし禁止されているのは「生の紅芋」ですから、調理済みの紅芋であればお土産として購入しても構いません。

アン

紅芋チップスや紅芋タルトといった商品をお土産に持ち帰りましょう!

ウンチェー(空心菜)

空心菜

ウンチェー(またはウンチェーバー)は、沖縄では夏によく食べられる定番の葉野菜です。

高温多湿な沖縄の夏は葉野菜の栽培に適しておらず、夏はスーパーに行っても沖縄県産の葉野菜がほとんどありません。

そんな沖縄で夏でも大量に収穫ができるのがウンチェー(空心菜)です。

ウンチェーはヒルガオ科サツマイモ属の葉野菜で、茎は中心が空洞になっています。しかも炒めてもしゃきしゃきした食感がしっかり残るところが魅力の食材です。

葉は苦みもなくクセもクスないので子供でも食べやすいのですが、ウンチェーも病害虫蔓延防止のために法律で持ち出しが禁止されています。ですからお土産として持ち帰ることはできません。

ちなみに「ウンチェー」という沖縄方言名だと珍しい食材というイメージがあるでしょうが、「ウンチェー=エンサイ」なので、沖縄以外でも生産している地域は多いです。

ですから沖縄料理で食べたウンチェーの味が忘れられない場合は、本土で栽培されているエンサイを購入して楽しむとよいでしょう。

カンダバー

カンダバー

カンダバーは、さつまいもの葉や茎を意味する沖縄方言です。

沖縄でもスーパーでは取り扱いがない店舗が多いのですが、市場や地元の八百屋などでは、比較的よく見かける食材の1つに挙げられます。

ビタミンやポリフェノールなどが豊富に含まれるカンダバーは健康維持のために食べる人も多く、「ジューシー」という沖縄風炊き込みご飯の具として使うのが人気です。

ただし、カンダバーは持ち出しが禁止されているさつまいもの葉・茎のことなので、沖縄土産として持ち帰ることはできません。

とはいえ、カンダバーは葉や茎を食べるために開発された食材なので、一般的なさつまいもの葉や茎を食べてもカンダバーの味とはまったく違います。

おいしい食材であることは間違いないのですが病害虫を蔓延させないためにも、カンダバーは思い出だけを持ち帰るようにしてください。

シークヮーサーの苗木・枝・葉

シークヮーサー

シークワーサーの苗木も、病害虫蔓延防止のために持ち出しが禁止されています。

ただし、持ち出しが禁止なのは「苗木」なので、シークワーサーの果実の持ち出しは可能です。

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苗だけでなく、枝や葉も持ち出し禁止となっています!ご注意ください。

ノアサガオ・モミジバヒルガオ

ノアサガオ

沖縄の海岸近くでよく目にする「ノアサガオ」。綺麗な紫色の花の花をつけます。

ビーチを訪れると目にすることが多い為、ついついお土産にと空港に持ち込んじゃう方も多いようです。

対する「モミジバヒルガオ」は、薄紫色の綺麗な花をつけます。

ハイビスカスのように1年中 花を咲かせる為、沖縄では自宅で育てている方も多くいらっしゃいます。

「ノアサガオ」「モミジバヒルガオ」に一目惚れをして、お土産に持ち帰ろうと試みる旅行者が意外と多いようなのですが、残念ながらどちらも持ち出し禁止の植物となっています。

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ちなみに、種子は持ち出し可能となっているので、どうしても育てたいと考えている方は沖縄のホームセンターで種子を購入する事をおすすめします。

カレーリーフの苗木・枝・葉

カレーリーフ

カレーリーフ(別名:オオバゲッキツ)は、カレーと柑橘類を足したような味の香辛料です。

カレーリーフはミカン科の植物の為、沖縄のミカン系農家(シークヮーサー農園やたんかん農園)の方が育てていることが多い植物です。

近年県外でも人気の香辛料となっている事から、沖縄でカレーリーフを見かけ、お土産に持って帰ろうと試みる方が多いようです。

そんなカレーリーフも、残念ながら苗や枝、葉の持ち出しが禁止されています。

加工されている物に関しては持ち出し可能なので、乾燥させている葉などをお土産として購入するといいかと思います。

検査に合格すれば持ち出せるものもある

指さし

上でご紹介した持ち出し禁止植物の中に、植物防疫事務所の検査に合格さえすれば持ち出しが可能になる植物があります。

それは、シークヮーサーの苗木とカレーリーフです。

ただ・・・、検査を受けるには以下の事務所に事前に検査の依頼をする必要があるので「どうしても持ち帰りたい!」と考えている方は、事前に下の検査機関にご連絡をお願いします。

事前連絡先
那覇植物防疫事務所
098-868-1679
那覇空港出張所
098-857-0054
平良出張所
0980-72-2433
石垣出張所
0980-82-2312

これってお土産として持ち帰っても大丈夫?

沖縄

持ち出し禁止植物を見ると、意外と手に入りやすい植物が多い事から…「じゃあ、これはどうなの??」と気になってしまう植物もあるかと思います。

持ち出しても問題ない植物の一例として以下の植物・果実が挙げられます。

持ち出し可能な植物
  • マンゴー
  • パイナップル
  • パパイヤ
  • ゴーヤー
  • へちま
  • タイモ
  • ハイビスカスの苗

上記の植物は一例となっている為、他に気になる植物がある場合は、

那覇植物防疫事務所 : 098-868-1679

こちらに確認をお願いします。

お土産に買う前に注意すべきこととは?

疑問が浮かぶ

沖縄は本土とは異なる気候・環境にあるため、本土には存在しない病害虫もあります。それを防止するために、持ち出しが禁止されている植物があるのです。

ですが、禁止されていても加工していたり、種子である等の条件を満たしていればお土産として県外に持ち出すことが可能なのです。

アン

お土産を選ぶ際は、食品として加工していたり、乾燥させているなどの加工されている物を選ぶと空港の検疫所で止めらる心配がなくなりますよ!

【まとめ】加工品、果実、種は自由に持ち出せる

紅いもタルト

紅芋やシークワーサーは沖縄らしい食材として人気がありますが、病害虫が潜んでいる危険がある状態では持ち帰ることができません。

ですが、病害虫は加工すると死滅するので、お菓子や加工品であれば問題なく持ち帰りができます。

たとえば紅芋のシンプルな味が気に入った場合は、「焼き芋にする」「お土産用のふかし芋を購入する」であれば、菓子ではない紅芋が持ち帰れます。

シークワーサーの場合は苗の持ち出しが禁止ですが、果実や種は持ち出しが可能です。ですから自宅でシークワーサーを育てたい場合は、苗ではなく種を購入するとよいでしょう。