盛大にお祝いしよう!沖縄の「トゥシビー」

赤ちゃんが生まれてから100日目を迎えると「お食い初め」という儀式をおこなったり、誕生日がくると盛大にお祝いしますよね。大人になってからは、また一つ年を重ねてしまう・・・という事で誕生日を祝う事が嬉しくないという方もいらっしゃいます。が、沖縄では長生きできることに感謝して、家族みんなで盛大にお祝いをしようという素敵なお祝い事があるんです。

目次 ページガイド

沖縄で昔から行われている行事「トゥシビー」

プレゼント

自分の生まれ年の干支が12年ごとにめぐってきますが、そのときを記念してお祝いをする・・・これが、沖縄のお祝い事「トゥシビー」です。

数え年13歳から始まって、97歳まで干支がめぐる12年ごとにトゥシビーを行います。特に盛大にお祝いをするのは97歳の「カジマヤー」と呼ばれるお祝いです。それぞれの数え年のときに名前が違っているのですが、トゥシビーについてもっと詳しく見てみましょう!

とにかくめでたい!トゥシビーって何?

誕生日

数え年で見ると、はじめてのトゥシビーは13歳

その後、25歳、37歳、49歳、61歳、73歳、85歳、97歳(カジマヤー)の計8回のトゥシビーがあります。

また、さらにトゥシビーとは別で「トーカチ」というお祝いがあります。このトーカチは88歳、つまり米寿のお祝いを旧暦8月8日に行います。生まれた干支ではないので厳密に言うと生年祝いではないのですが、やはりおめでたいということで生年祝いとなっています。

トゥシビー最後の「カジマヤー」がとにかく凄い!

最後のトゥシビーとなる「カジマヤー」は、旧暦の9月7日に行われます。

カジマヤーは「風車」という意味で、97歳になると童心に帰るということを意味しているそうです。

トゥシビーはどうやって祝う?

疑問

上でもお話しした通り、トゥシビーは計8回(13歳・25歳・37歳・49歳・61歳・73歳・85歳・97歳)、米寿のお祝いまで加えると計9回あります。

トゥシビーに当たる年は、毎回場所を借りて盛大に祝うという訳ではなく、米寿とカジマヤー以外は家族などの近しい親族でお祝いをすることが殆どで、家族で外食をしたり、お祝いという事で家族からプレゼントをしたりと、ご家庭によって様々なんです。

そして、カジマヤーと米寿に関しては、物凄く盛大に行われることが多く・・・特にカジマヤーは結婚式場でお祝いパーティーを行ったり、町をパレードするなど盛大な催し物が開催されます。その為、沖縄の結婚式場には「カジマヤープラン」というものがあり、カジマヤーのお祝いを行うためのお食事プランが準備されているんです。

エミリー

その様子は、まるで結婚式のよう・・・。三線や琉球舞踊といった余興もあったり、とっても楽しく和やかな雰囲気で行われます。最後はもちろん、みんなでカチャーシーです♪

トゥシビーは親族間の絆が強い沖縄ならではのイベント!

写真

長生きをしていくことはとっても素晴らしいことだとは思いますが、本土の方からすると・・・「そこまでやるの!?」と感じる方も中にはいるのではないでしょうか。

ですが、これだけたくさんの家族・親族や友人たちに囲まれて楽しい時間を過ごし、長生きした事を一緒に祝って・喜んでもらえる・・・それが、トゥシビーのとても素敵なところです。親族を大切にする沖縄の人らしい行事だと思います。

エミリー

トゥシビーのイベントを見かけたら、ぜひお祝いの言葉をかけてあげてくださいね♪


パーティー

ABOUTこの記事をかいた人

広島から沖縄に移住してきたエミリです♪憧れの沖縄での生活を活かして沖縄の移住や文化について体験談を元にお伝え出来ればと思います。その他にも沖縄に関する様々な情報を発信していきます!