沖縄にお引越しをする際、”移住”という言葉を使う方が多く、普通のお引越しよりもハードルが高いように感じてしまいがち・・・。しかも、「沖縄移住＝永住」というイメージになっているのはおかしいとおもいませんか？確かに陸は続いていませんが、沖縄県も日本。ただの「他県へのお引越し」なんです。
流行の沖縄移住「移住＝永住」ではない
日本全国からの移住者が増えている沖縄県。
青い海に囲まれた生活に憧れる方が多い一方で、いざ実際に移住すると環境やイメージの違いに諦めて帰ってしまう人も・・・。沖縄に移住するということは必ずしも「永住」ではないということを、知っておいてください。
ページガイド沖縄県は年間約2万人が転出している
沖縄への移住者ですが、平成23年度には年間2万6千人を超えていることから、とても多くの方が沖縄で生活をスタートさせていることがわかります。
しかしその一方で、おなじく平成23年度の転出者は2万3千人ほど…。もちろん出張や単身赴任などの方もいらっしゃいますが、それ以前に沖縄に移り住んできた人が移住を諦めて帰っていってしまうという数も含まれています。
このように、沖縄に移住したはいいけれどさまざまな要因で移住を諦めて地元に帰っていく人が多いんです。
旅行中に見た沖縄が全てではない！
移住にあこがれを抱く方は、旅行者としてみた沖縄県に憧れてしまう方がとても多いです。ですが、覚えておいてほしいのは・・・旅行者として見た沖縄と、沖縄へ移り住んだ後に見る沖縄は全く別物だという事。
旅行中に沖縄の方を見た時は、「朗らかでのんびり、明るくて、人が良さそうだ」と感じたかもしれません。ですが、仕事やご近所として付き合うとなるとどうでしょうか・・・。「うちなータイム」や「テーゲー(適当)主義」という部分が目立って見えてしまい、本当は好きだった沖縄が住んでみると嫌いになってしまうという方もいらっしゃるんです・・・。
中には、沖縄の人に本土（自分の出身地）のルールに従わせようとする方もいらっしゃいます。ですが、そこはよく考えてください。郷に入れば郷に従えという言葉があるように、沖縄に移住したからにはその環境や風習に慣れていかなくてはなりません。
キッチリしている性格の方なら尚更「うちなータイム」や「テーゲー(適当)主義」が気になるでしょう。なので、まずは沖縄移住を永住ととらえるのではなく、「自分に沖縄は合っているのか試しに住んでみます」というくらいの気持ちでいた方が良いのかもしれません。
沖縄への移住、気合をいれるよりもゆるく
沖縄に住んでいる方や、移住者の方に話を聞いてみるとこんな傾向が…。
「…どうやら、よし移住するぞ！と意気込んでやってきた方よりも、ふら～っとやってきて生活を始めたという方の方が移住生活は長続きしやすい」とのこと。また、「永住するんですか？」と話を聞いてみると「絶対永住します！」というよりも「もしそう出来たらいいな」程度の返答が返ってくることが多いことも。
なので、移住はしたけれど果たして永住するかどうかというのはなりゆき次第…という方も多いようです。
移住を考える方の中には気合を入れまくって、沖縄に住みたい！沖縄大好き！という意気込みがある方も少なくありません。もちろん移住をするならしっかりと準備や下調べをしておきたいのですが、だからといってあまり移住について気負わなくても大丈夫…ということですね。
私のご近所さんにも18歳の時にふらっと思い付きで移住し、今では地元の名古屋よりも長く沖縄に住んでいるなんて方もいらっしゃいます。
重く考えないで！移住はただのお引越し！
「沖縄へ移住します。」…こう言うと、とても重たく感じることがありませんか？
他県に引っ越すことになった時には、普通に「お引っ越し」と言っていたはずなのに・・・沖縄に引っ越すとなると「移住」という言葉を使う方が多く、引っ越しよりも少し重く考えてしまう方も多くいらっしゃいます。
沖縄移住と言えども、あくまでただの「お引っ越し」ですし、ごくごく一般的なお引っ越しという感覚でいても良いのではないでしょうか。
また、沖縄での生活を経てやっぱり地元に帰ろうというときには、それは移住の「失敗」ではないということを覚えておいてください。永住ならリタイアという形になりますが、あくまで移住は移住・・・ただのお引越しです。
場所を移り住んで沖縄にきたというだけで、そのおかげで沖縄での暮らしや風習といったことを知ることができたのではないでしょうか。
中には「沖縄に移住したい！」と強く強く思っていても、なかなか行動に移すことができない方もたくさんいらっしゃいます。
子どもの転校のこと、仕事のこと、お金のこと、パートナーのこと、友人や家族のことなどなど…。そんな問題を抱える中でも沖縄に移住するという行動を起こすことができるのは、とっても貴重な経験。
仮に移住生活をやめて地元に戻っても、それは移住成功です！
私たち家族のように「まずはやってみよう・・・！」くらいの気持ちで沖縄に飛び込んでしまっても良いのではないでしょうか。
沖縄県民としては、せっかく沖縄が好きで移住してきてくれたのに沖縄を嫌いになって帰っていくというのは、とても心が痛むことなのだそうです・・・。