沖縄での学校行事ってどんな感じ?県外の学校との違いで驚いた事とは?

家族で沖縄に移住すると、沖縄の学校行事に参加する機会もぐっと増えます。でも、沖縄ならではの事情もあり、移住者には驚くようなことも…。そこで、沖縄では当たり前だけどビックリする学校行事を紹介してみます。

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小学校の行事に幼稚園生が参加することはよくある

子ども

沖縄では、小学校の敷地内に幼稚園が併設されていることは、特別なことではありません。

特に、公立の小学校であれば、公立幼稚園が併設されていることは、沖縄では常識。そのため、小学校の学校行事に幼稚園生が参加することもよくあります。

沖縄では公立幼稚園も小学校の敷地内にある?!

2016.04.04

幼稚園と小学校が合同運動会をすることが多い

運動会

小学校の敷地内に幼稚園が併設されているとはいえ、小学校の運動場とは別に幼稚園専用の園庭もあります。ですが、あえて小学校の運動場を使うこともあります。

特に、運動会のように広々としたスペースが必要な活動の場合は、小学校の運動場の一角で幼稚園児がダンスなどの練習をしている姿をよく見かけます。

そんな沖縄では、小学校と幼稚園の運動会が合同で行われることもしばしば。もちろん、幼稚園児が出場する種目は、基本的に午前中のプログラムに組まれていますから、場合によっては午前中で幼稚園生のみ解散するということもあります。

きょうだいがたくさんいるほど便利な沖縄の運動会

お弁当

出生率が全国No.1の沖縄では、子だくさんな家庭が多いのも特徴です。そんな沖縄ですから、幼稚園と小学校の運動会が合同で行われるのはかなりのメリット!!

お弁当作りはもちろんですが、仕事の都合をつける上でも便利。なので、運動会当日には多くの保護者の姿が見られます。

沖縄では入学前に小学校体験ができる

学校

幼稚園と小学校が連動している沖縄では、小学校入学前の5歳児が小学校に訪問し、直接小学生と触れ合うことが出来る「小学校訪問」の時間があります。

ここでは、入学を控えた子どもたちが直接小学生と触れ合うことによって、小学校生活になじみやすい環境を作っています

本の読み聞かせに朝から保護者が参加

親子

近年は、学校教育は地域と連動して行うということが全国的にも広がっていますが、沖縄では、その距離感がかなり近いというのが印象にあります。

通常の1時間目が始まる前の約30分といえば、職員会議の時間。この時間に子供たちの見守りを担当するのが、保護者ボランティアという学校も多いんです。

比較的人数の多い小学校の場合は、ボランティアだけで十分にまかなえるようですが、人数が少なかったり地方の小学校の場合は、さすがにボランティアの人数も限られます。そのため、ボランティアとはいえ持ち回り制で行っている学校もあります。

沖縄の学校行事には「十三祝い」という行事がある

着物

沖縄では、子供の頃に行うお祝いの中に、「十三祝い」という行事があります。これは、沖縄で昔から伝わる子供のお祝いで、数え年で13歳になったことを祝う行事です。

数え年で13歳を迎えるのは、小学校5年生のこと。そのため、県内のどの小学校でも、学校行事として5年生を対象に十三祝いを行うのが一般的です。

小学校の行事ですが、基本的には学校と地域が協力して行うため、小学生の両親だけでなく、祖父母や地域に住む人も多く招待され、みなで子供たちの成長をお祝いします。

十三祝いの内容は、各学校によって多少の違いはありますが、沖縄の祝いの席では欠かせない「かぎやで風」と呼ばれる伝統的な舞踊が行われた後、5年生のこれまでの成長の記録をまとめたスライドショーや歌が披露されるのが定番です。

さらに、十三祝いのメインイベントといえば、子供たち一人ひとりが両親にあてて書いた「感謝の手紙」の朗読。この時は、どの会場でも涙ぐむ保護者の姿が噴出します。もちろん感動的なシーンのあとは、参加者全員による記念撮影。沖縄の小学校では定番の学校行事なのですが、一生に一度の13祝いということもあり、どの会場にも多くの人でにぎわいます。

沖縄の小学校行事はお祭り騒ぎ

家族

小学校の行事といえば、年間に数回行われる授業参観があります。ただし、沖縄の小学校の授業参観は、一般的な小学校の授業参観をイメージしていると、唖然とすることもよくあります。

小学校の授業参観に、未就学児のきょうだいを連れてくるのは基本。しかも、未就学児の子どもが、教室の中を歩き回るのも、沖縄の小学校ではよく見られる光景です。

これは、移住者にとってはビックリするような事実なのですが、どうやらこの光景は、沖縄県内の小学校ではよく見られる光景のようです。でも、その理由としては、子供時代の体験が関係しているのかもしれません。

小学校の授業参観を、小学生の保護者以外にも公開している地域が、沖縄にはたくさんあります。これは、沖縄に「子供は地域の宝」という意識が昔から根付いている証拠。そのため、小学校の周辺に住む地域一帯に授業参観のお知らせをし、地域住民たちがみんなで、授業を受ける子供たちを見守っています。これはこれで、ものすごくアットホームな光景。授業参観とは言いつつも、その光景は、さながらお祭りのような雰囲気です。

ただし、こうした授業参観の風景は、沖縄の中でも地方の小学校でみられるだけで、都心部の小学校では、通学している小学生の保護者向けに行われるのが一般的です。

でも、子供時代に地域ぐるみのアットホームな授業参観しか知らない保護者の場合、そのままのイメージで子供の授業参観に参加してしまうため、一見すると非常識にしか見えない行動を起こしてしまうのかもしれません。

沖縄は独特な文化が根付いた学校行事が多い

家族旅行

筆者も移住してきて、初めて学校行事に参加した時は、本土の学校との違いに色々と驚かされることが多くありました。

ですが、実際生活してみると・・・「このシステムは本土でも取り入れたほうが良いのでは?」と思うような、保護者・子どもの為の行事ごとやシステムも多くありました。

「沖縄のアットホームな感じが好きだ」と思っている方であれば、抵抗なく受け入れる事が出来るので、楽しみながら一緒に学校行事に参加されてみてくださいね!


沖縄での学校行事