路上寝絡みの事故が多い沖縄県。なぜ路上寝が多いの?

泥酔してしまい、家に帰れず路上で寝てしまう人が多いと言われている沖縄県。その影響で、路上に寝ている人を車で轢いてしまうという事故がとても多いんです。なぜ沖縄は路上寝が多いのでしょうか?

路上寝が多い沖縄県!路上寝について知っておこう!

酔っぱらう

沖縄県は他県に比べると、断トツで路上寝が多いと言われています。路上寝とは、酔っぱらって歩道や車道など、路上で寝てしまう事を言います。

路上寝が多い沖縄県では、路上寝絡みの交通事故がとても多い事でも知られています。

沖縄に住んでいる方は、暗い道を運転中「路上で寝ている人がいるのではないか・・・」と注意しながら運転をしている方も多くいますが、旅行者や移住で沖縄に来られたばかりの方は、路上寝に関して知らない方も多いので特に注意が必要です。

なぜ、沖縄では路上寝が多いのか・・・また、沖縄県ではどのような路上寝対策がとられているのかを見ていきましょう!

目次 ページガイド

沖縄では、なぜ路上寝が多いの?

なぜ

全国的にみても、路上寝が多いと言われている沖縄・・・。なぜ、家に帰らず路上で寝てしまう人が多いのか見ていきましょう。

  • 家に帰ることができないほど酔っ払う

    ビールに泡盛など、お酒が好きな沖縄の人は、泥酔するまで飲んでしまう方も多くいらっしゃいます!また、沖縄本島内でも、宮古島のご出身の方がいると、宮古島の風習である「オトーリ」が始まる事があります。「オトーリ」で泥酔してしまう方も多いため、中には家に帰る事が出来ない程、酔ってしまう方も・・・。

  • 家に帰るのが面倒

    沖縄の帰る手段は限られています。タクシー・運転代行・誰かに迎えを頼むなど・・・。家が少しでも離れていると、少し面倒になってしまう方が多いのだとか。

  • 遅くから始まり明け方まで続く長酒

    沖縄県民といえば、お酒を飲む際の集合時間が遅い事でも知られています。20時や21時集合で飲み会が始まるのは、沖縄では普通の事。そのため、深夜まで飲み会が続き、深酒に睡魔が加わり・・・ついつい記憶をなくして、外で眠ってしまうという方も多いのです。

  • このぐらいの寒さでは凍死しないという意味不明な安心感

    暖かい日が多い沖縄では、ちょっとの寒さでは凍死しないだろうという考えから、気が緩んでしまい道で寝てしまう方も多いのだそうです。実際のところは、真冬の沖縄でも十分凍死することはあるのだそうです。気を付けてくださいね!

宮古島の風習「オトーリ(御通り)」について知っておこう!

2017.01.19
クロエ

「帰るのが少し面倒になってしまったから」といって、路上に寝てしまうのは、とても迷惑な話です・・・。飲酒量は、家にちゃんと帰る事ができるくらいの量でとどめておきましょう。

浦添署が行った路上寝対策とは?

イエローカード

2014年の12月、沖縄県の浦添(うらそえ)署は、酔っ払って路上で眠り込んでしまう人に「イエローカード」を発行する取り組みを行いました。

「イエローカード」と言っても、みなさんが想像しているような普通の黄色いカードではありません。

浦添署が発行していた「イエローカード」は、路上で眠っている本人の姿を撮影し、警告書であるイエローカードに、どこでいつ頃寝ているのが発見されたのかと共に、路上寝をしていた自分の写真が添付されているというもの・・・。

酔いがさめてイエローカードを見た時に、自分がいかに危険な場所で寝ていたのか・どんな恥ずかしい姿をさらしていたのかを自覚させることで、再発防止を促すというものでした。イエローカードは、開始からたった6日間で20枚も発行したそうです。

路上寝は、事故や盗難・性犯罪に巻き込まれる可能性があるので、自分や家族を守る為にも絶対にやめてほしいという思いから、浦添署は路上寝の姿を写真に撮り、本人のみに交付していたそうですが、1年ほどでこの取り組みは止めてしまったそうです。

クロエ

自分の路上寝姿は、自分自身で見ることもできませんし、泥酔したときの醜態を自覚させてくれるというのは、とてもいい方法に感じただけに、イエローカードが廃止されていたことは少し残念です。

路上寝で罰金!?うっかりで大損も!

罰金

うっかり路上寝をしてしまうと、最悪罰金が科せられることがあるって知っていましたか?

路上寝は、道交法違反に当たるそうで5万円以下の罰金が科せられることがあるそうです。また、あまりにも酷く酔っ払ってる場合には、安全確保のため警察に保護される事も・・・。

本人やご家族のため、また車を運転している人のためにも路上寝をしないよう適度な量でとどめておくようにしてくださいね!

適正飲酒量を知っておこう!

ポイント

厚生労働省が推進する「節度ある適度な飲酒量」は純アルコールにして約20g程度であると言われています。大体、どれくらいの量なのかは、下の表をご覧ください。

適正飲酒量

アルコール度数などによって、増減はしますが・・・大体これくらいが健康でいるための定期性飲酒量だという事を覚えておいてください!

また、女性や、持病などがある方は上の図の半分量が適正量です。健康だからこそ、楽しく美味しいお酒が飲めるという事を忘れず、体の為にも適正飲酒量は守るようにしましょうね!

クロエ

最低でも週に2回は休肝日を設けましょう!!

楽しくても自分で上手に制御を・・・!

ストップ

楽しくお酒を飲むことは悪い事でも何でもありませんが、お酒を飲んだ後にどのような行動をとるかによって、人に迷惑をかけてしまったり、問題を起こしてしまったりすることも・・・。

また、路上寝は自分自身だけでなく様々な方に迷惑をかけてしまう可能性があるだけでなく・・・・、自分自身の醜態を多くの方にさらしてしまうことになります。自宅近くの道で寝てしまった時には、家族も含めて恥ずかしい思いをしてしまいます。

模合や忘新年会、同窓会など・・・ついつい飲み過ぎてしまう機会というのは多くありますが、「酔っぱらってきたな」という自覚が出てきたら、少しずつ制御していきましょう。

「摸合(もあい)」っていったい何?

2016.09.10

泥酔するくらい飲まなくたって・・・飲み会は十分に楽しめますよ!

注意

路上寝をするとこんな目にあう可能性が!

  • 盗難にあう恐れがある
  • 交通事故にあう可能性がある
  • SNSに写真を載せられる可能性もある
  • 性被害にあう可能性がある など・・・
クロエ

最近では女性の路上寝も増えてきているそうです。女性の場合、大きな危険に巻き込まれる可能性もあります。なので、自分の身は自分で守れるよう・・・飲み過ぎにはくれぐれも注意してくださいね!

【私の経験談】路上寝に2度遭遇!

横たわる男性

実は私も、2度・・・路上寝に遭遇した事があるんです。

ある日の深夜、片側一車線の道路を走行中、路上で寝ている人を発見。慌てて車を止めました。轢かれてしまわないよう、車は車道の真ん中に止めたままハザードを付け、路上寝をしている方の元へ・・・。

大きなイビキをかきながら寝ていたのは、お酒の匂いがプンプンと漂う大柄な男性・・・。呼びかけても、ゆすっても全く起きず、歩道まで動かすことを思いつきましたが、私一人では動かすことはできませんでした・・・。

そんな私と路上寝の男性に気が付いた方が、一緒に動かすよう試みてくれましたが、それでも動かず・・・。

しょうがないので、近くにあったスナックへ駆け込み、手伝ってくれるよう呼びかけたところ衝撃の事実が・・・。この男性は、30分ほど前まで、そのスナックでお酒を飲んでいた常連さんだったのです・・・。

スナック

ママさんが、名前を呼び掛けると一発で目を覚ました男性・・・。スナックの方々とご本人から「ご迷惑をおかけしました」と謝罪をうけ、男性はスナックに連れ戻されていきました。

「少しよそ見をしていたら、間違えて轢いてしまっていたかもしれない・・・」と考えると、今でもゾッとしてしまいます。

あの時は「男性が轢かれないように移動させてあげなくては!」といった事しか考えていませんでした。ですが、よくよく考えると警察の方々に協力してもらえば良かったのだと気が付きました。2度目はすぐに警察へ連絡したので、全て警察の方が対応してくれました。

もしも、そのような場に遭遇した場合は一人で何とかしようとせずに、警察の方々に協力してもらいましょう!

クロエ

私の場合は、一目みて路上寝だと判断できるような状態だったため、歩道へと男性を動かすことにしましたが・・・明らかに事故にあった形跡や気絶した可能性がある場合は、むやみに動かすと危険なので、すぐに警察へ連絡するようにしてくださいね!


酔っぱらう