南城市にある全国名水百選の水・垣花樋川

全国名水百選に選ばれている垣花樋川(カキノハナヒ―ジャー)。南部エリアのドライブスポットとしても人気があるのですが、そこにたどり着くまでが大変!サンダルをスニーカーに履き替えてレッツゴー!

目次 ページガイド

垣花樋川はそもそも村の憩いの場だった

イナグヌガー
イキガヌガー

垣花集落の比嘉氏のはずれにある垣花樋川は、上手と下手の二か所に分かれています。上手側の泉は「イナグヌガー(女の川)」と呼ばれ、下手の泉は「イキガヌガー(男の川)」と呼ばれています。さらにその下には、浅い水たまりがあり、「ウマアミシガー(馬浴川)」といいます。

この名称からもわかるように、垣花樋川では、男女別で使う場所が分かれていたことがわかります。ちなみに、イナグヌガーは、イキガヌガーからあまり見えないようになっています。もともとこの場所では、沐浴を行うこともあったそうで、男性側から見えないようにという配慮があったとも言われています。

人々の憩いの場所 ウマアミシガー

ウマアミシガー
ウマアミシガー

最も下手にあるウマアミシガーでは、農耕を終えた後の馬を水浴びさせたり、農機具などを洗う場所として使っていたそうです。さらに垣花樋川の水を使って、野菜を洗ったり洗濯をするだけでなく、水汲みをして家に水を持ち帰って飲み水としても使われていました。

ですから、垣花樋川は、垣花集落の人々にとって、大切な生活用水でもあり、人々の憩いの場でもあったということなのです。

日本の名水百選に選ばれた垣花樋川の水質は?

垣花樋川

垣花樋川の水質は、昔から良好だったといわれています。現在でも、地元自治会による水源の保全や管理が行われ、年に2度の水質調査が行われています。

垣花樋川の水温は年間平均23℃

垣花樋川の水は、湧水なのに水温が比較的高めなのが特徴です。

そもそも垣花樋川の水源である貯水池は、樹齢100年以上の熱帯樹林が生い茂っている場所にあります。そこからコンクリートの水路をひき、垣花樋川に流れ込みます。

実際に垣花樋川の水を手に取ってみると、適度に冷たさを感じます。この冷たすぎない適度な水温が、垣花樋川の特徴でもあります。

比較的高い硬水

垣花樋川の硬度は、1ℓあたり平均265~280mgだといいます。そのため、しっかりとした飲みごたえのある水といえます。

垣花樋川はパワースポットでもあった

垣花樋川

垣花樋川のある南城市は、琉球最高の聖地である久高島が見える場所ということもあり、本島内でも非常にパワースポットが集中しているエリアです。世界遺産に登録されている斎場御嶽が、その代表例。斎場御嶽は、「琉球本島最高の聖地」と呼ばれています。

ちなみに垣花樋川は、丘陵地の中腹にある広場。ため池のような場所もあるため、うっそうと茂っている木や草も、ここだけぽっかりと穴が開いたようになっています。そのこともあって、この場所から琉球の聖地である久高島を見ることが出来ます。

なかなかたどり着くことが出来ない急な坂道もあるせいか、垣花樋川は、南城市の中でも有名な観光スポットではあるのですが、基本的にはとても静かな場所。しかも、いくつかルートはあるものの、どのルートも最終的には歩いて行くしかたどり着くことが出来ないスポット。そのため、ここにたどり着くことが出来るだけでも、何か自然のパワーをもらっているような気がします。

垣花樋川に行くなら、いつがいい?

疑問

垣花樋川は、基本的に見学自由なので、いつ見学しても構いません。ルートは2つあり、昔ながらの急な坂道を降りていくルートと、クレソン畑の中をゆっくりと上がっていくルートです。

急な坂道を降りていくルートの場合

急すぎる石の斜面が150mも続きます。晴れている日でも足元に危険を感じるくらいなので、雨天時や地面が濡れている時は、非常に危険です。少しでも天候が悪い場合は、こちらのルートは使わない方がよいでしょう。

ただし、こちらのルートは、山の中を降りていくので、日差しの強い日中であっても、涼しく快適に過ごすことはできます。天気が良くて暑い日は、確実にこちらのルートの方がおすすめです。

クレソン畑の間をゆっくりと上がっていくルート

こちらは、どちらかというと脚力に自信のない人にオススメのルートです。坂はありますが、極端に急な坂道ではなく、比較的登りやすい角度の農道を進んでいくので、女性でも楽に歩くことが出来ます。

ただしこちらのルートは、「暑さ」と「日差し」が強いのが欠点!もちろんこちらのルートでも、サンダルやヒールではなく、スニーカーを履くのはもちろんのことなのですが、さらに、歩きやすい恰好&日よけ対策を万全にしておくことをおすすめします。

たどり着くまでが大変だけど行ってみたい沖縄観光スポット

2017.11.05

垣花樋川観光のついでに立ち寄りたいオススメスポット

新原ビーチ

垣花樋川を見学したら、今度はスニーカーからサンダルに履き替えて、海を満喫してみましょう!なにしろ垣花樋川周辺のビーチは、県内でも人気の高いビーチ。ここまで足を延ばしたのなら、ぜひ、立ち寄ってみて!

百名ビーチ(ひゃくなビーチ)

百名ビーチは、琉球を作った神さまが降臨したといわれている伝説の浜辺でもあります。その昔、琉球の国づくりのために久高島に降りた神さまが、本島にわたって最初に上陸した浜が、百名浜といわれています。

もちろん、百名ビーチでは泳ぐこともできますが、最強のパワースポットとして立ち寄ってみるのもおすすめです。ただし、地元では今も祈りの場所として大切にされている場所なので、お祈りをしている地元人の姿を見かけたら、あまり騒がないようにしてくださいね。泳ぎたい方は以下で紹介している新原ビーチがオススメです。施設も充実していて百名ビーチからも近いです。

新原ビーチ(みーばるビーチ)

百名ビーチの波打ち際に沿ってさらに南へ移動すると、新原ビーチという天然のビーチにたどり着きます。百名ビーチと比べてマリンスポーツやグラスボートなどを楽しむことが出来る新原ビーチは、思いっきり海で遊びたい人におすすめの「お立ち寄りビーチ」です。

様々なマリンアクティビティを楽しむことが出来る新原ビーチですが、リゾート開発された人工ビーチとは違い、素朴な沖縄の天然ビーチという感じなので、県内でも穴場的存在のビーチといわれています。

ヤシの木

新原ビーチの基本情報

  • 住所:沖縄県南城市玉城字百名
  • 遊泳利用:無料
  • 施設:トイレ、シャワー(大人300円)、ロッカー(200円)、更衣室、自販機、売店
  • 駐車場:有料駐車場あり(一日500円)