沖縄にはどんな学習塾がある? 沖縄の進学塾事情について

全国に比べて進学率が低い沖縄ですが、市内を回ってみると、意外と進学塾が多く目立ちます。実は、全国のトップクラス難関校への進学率が徐々に上がっている沖縄では、進学塾を取り巻く環境も変わってきています。

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県内屈指の進学校が目指すのは、全国トップクラスの難関大学

勉強

進学率が低いといわれている沖縄ですが、学力的な問題だけではなく、経済的な問題や進学環境にも問題があるといわれています。離島や過疎地の場合、義務教育である小中学校までは、各地区でも教育環境が確保されています。

ところが、このような地域では、高校以上の教育施設が地元にないこともあります。こうした地域の子どもたちは、進学とともに、実家を離れ学校のある地域から通わなければいけなくなります。

こうした事情もあり、かつては進学をあきらめざるを得なかった子供たちも多かったのですが、最近では、子どもの教育に力を入れる家庭も増えています。積極的に子供の学習環境を整える保護者も多くなっている今、沖縄の進学塾も変化しています。

今どきの沖縄小学生に人気の学習塾

塾

共働き世帯が多い沖縄では、小学1年生から対象となる学習塾に通う子供が多いです。基本的に小規模の学習教室で、多くの場合、小学校の周辺に教室が設置されています。

学研教室

沖縄県内に約190教室ある学研は、県内の小学生を持つ保護者に人気のある学習教室。ほとんどの小学校の周辺に教室があるため、通わせやすい環境というのも人気になっています。

ECCジュニア

本土と比べると比較的安い授業料のインターナショナルスクールが多い沖縄では、幼児期から積極的に英語に接する環境をのぞむ保護者が多い傾向があります。

そのことも影響するのか、ECCジュニアも、沖縄の学習塾としては人気があります。

公文式

公文式も、小学校周辺に比較的多く教室を開校していることもあり、小学生の保護者から人気があります。

子ども一人でも通わせやすい場所に教室がある都心部では、特に小学校低学年に、学習習慣を身に着ける目的で通わせるケースが多いようです。

中学・高校受験を見据えた進学塾

勉強

沖縄には、進学率の高い中高一貫教育の私立中学校があります。そのため、中学校受験を見据えた進学塾が多く、小学校4年生から入塾可能な進学塾も増えています。

沖縄の私立中学、受験するならどこがおすすめ?

2017.08.16

個別指導Axis(アクシス)

個別指導で入試に強いと評判の個別指導Axis(アクシス)は、那覇市内に4校ある個別指導が人気の進学塾です。

中学校受験を対象とした特別コースがあり、指導は教師1人につき生徒1~2名。また、個人別に学修プランを立てる為、中学校受験だけでなく、定期テスト対策もできます。

日能研

中学受験専門の進学塾といえば、日能研。沖縄でも、那覇市泊にある「沖縄校」と、沖縄泡瀬にある「中部校」の2校があります。

小学校の6年間を、3つの段階に分け、1~3年生は「学びの体験」、4~6年生前期は「系統学習」、6年生後期は「中学受験に特化した学び」としています。徹底した6年間の学習によって、中学受験を確実に合格に導く進学塾として、沖縄でも人気があります。

進学塾シリウス

県内進学率トップを誇る海邦中学や昭和薬科大学附属中学校、沖縄尚学高等学校附属中学校などにも、毎年確実に合格者を出している進学塾シリウス。中学校受験から高校・大学受験まで幅広く対応しており、それぞれのクラスで難関校合格実績を持っています。

小学部から高等部まで全4クラスあり、いずれも定員は各学年20名までと徹底しています。小学生のクラスでは、入塾テストの受験が必要とされており、しっかりと意識をもって授業を受ける子どもたちが多く集まってきます。

明光義塾

生徒が自ら考え、答えを導き出す力をつけさせる指導を行っている明光義塾。

入校前に個別の学力テストを行い、どこで(何年生)の時点でつまづいているのかを確認。入校後は、今学校で習っているところはもちろん、お子さんがつまづいている部分から徹底的に教えなおしてくれます。

それだけでなく、効率的なノートの取り方なども教えてくれるので、学校での授業理解度がアップすることも間違いなしです。

寺子屋グループ

寺子屋グループは、子供一人ひとりの苦手・得意・好き・嫌い・・・などの特徴を把握し、その子にあった学習指導を行う学習塾です。

ワンツーマンや、1:2、1:6、少人数個別、フリー、家庭教師などの様々なコースがあり、お子様が学習しやすい環境に合わせたスタイルでの勉強が可能となっています。

全国トップクラスの難関大学を目指し進化する沖縄の進学塾

受験

県内の大学だけでなく、自分の夢のために、全国トップクラスの難関大学合格を目指す子どもたちも、近年の沖縄では続々と登場しています。

それに伴い、沖縄県内でも、難関大学合格を目指す子どもたちのための進学塾が、次々と登場し、進化を続けています。

東進衛星予備校

林修先生の「いつやるの?今でしょ!」というフレーズで、沖縄での知名度も一気に高まった東進ハイスクール。そのフランチャイズ校である東進衛星予備校が、沖縄県内(離島含む)に11校あります。

CMでご覧になった事がある方も多いでしょう。東進衛星予備校は、個性豊かな講師陣が在籍している事でも有名な塾で、楽しみながらより理解を深めていく事をモットーにしている予備校です。

こちらの予備校の凄いところは、何といっても、東京大学への進学率の高さ!なんと、東大生の2.8人に1人が東進ハイスクール・東進衛星予備校生だと言われているから驚きです。

また、どこにいても個人で勉強が出来るよう、公式アプリで授業の動画を見る事も可能なんです!

沖縄受験ゼミナール

地元では「沖ゼミ」と呼ばれている沖縄受験ゼミナールは、昔から馴染みもあるということもあり、多くの高校生が入塾しています。

レベル別だけでなく、学年ごとに志望校別にクラスが設置されていて、選抜Sクラスでは有名国公立大レベル、難関クラスでは県外難関国公立大・私大レベルを目指すことが出来ます。

さらに、学力アップを目的に応用クラス・標準クラス・基礎クラスなど、目的別に特化した全6クラスが設置されています。

即解ゼミ

開校10周年の即解ゼミは、沖縄の進学塾の中ではまだ若い進学塾ですが、2017年度の大学入試合格実績を見ると、名門国公立大学や難関私立大学、難関医学部医学科への合格など、かなり高い合格実績を誇っています。

一般的な集団ゼミも、超少人数制授業に近く、さらに、生徒1人につき必ず一人の担任がつく担任制度を導入しているため、子どもの学習面・健康面・精神面をしっかりとフォローしてくれます。

また、授業も夏季・冬期講習や小論文対策などが授業料にすべてパックになっているため、この点もわかりやすい進学塾として人気があります。さらに、費用の分納もできるそうなので、経済的に不安のある場合でも、まずは相談してみるところから始めるといいでしょう。

目指せ!脱・進学率ワースト1位!

テスト

進学率の低さばかりが注目され、学力低下は仕方がないと思う人もいるかもしれませんが、それはあくまでも今までの沖縄の実態が、そのまま今のイメージの基礎となっているだけです。

大きな夢をもった子供たちは、沖縄であっても、自分の未来のために、学びの環境を求めて日々頑張っています。

それに沖縄には、勉強に疲れた時にいつでも癒してくれる豊かな自然があります。沖縄ならではの環境をうまく活用し、子どもの可能性を、もっと上手に広げてあげましょう!


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