沖縄の人が今始めるべき本当の終活とは?

沖縄でも「終活」という言葉がブームになり、今やいろいろなところで終活講座が行われています。でもお葬式の後のグリーフケアを行っている私の経験上、今抱えている沖縄の終活問題はそこではないような気がします。

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財産の相続を真剣に考えないと大変な事に!?

落ち込む

「財産の相続税」というとお金持ちの税金というイメージがあると思うのですが、実は数年前に相続税に関する法律が変わって今では「みんなの税金」になっているってご存知ですか?

相続をするというのは手元に財産・資産が入るというだけではありません。借金も相続の対象になります。しかも・・・相続の放棄をしなければ、その借金は残される家族が支払う必要があります。

例えば、家族に内緒で金融機関から100万円の借金をしたまま亡くなった人がいたとします。当然こういう場合は預貯金もほとんどないはずです。

お葬式が終わり、四十九日法要も無事に済んだころ、家族のところに借金の督促が来ます。これは相続の放棄をしていないからです。

催促状

「自分達が使ったお金ではないから支払う義務はない」というのが家族の本音でしょうが、残念ながら借金も財産になるので相続を放棄しないとその借金は家族が相続することになります。

もちろん、このような借金があっても相続人が相続の放棄をすれば借金を支払う義務はありません。

ところが、相続の放棄は死亡したことを知った日から3か月以内と決まっています。この間に放棄をしなければ、自動的に相続人(難しい言い方で言うと「法定相続人」となります)が借金を相続することになります。

さらに、相続税の基礎控除額が下がっているため、銀行口座にお金がなくても「古い実家がある」という場合は相続税の対象になることがあります。

特に、将来地価が上がることが予想される地域に実家がある場合は、建物ではなく土地の評価額が相続税の対象になるので、どんなに古い家であっても相続税の対象になる可能性があるのです。

もしも、あなたが終活を行うのであれば、不動産や預金だけでなく、借金に関する情報も家族の為に必ず記載しておくようにしましょう。

アン

相続放棄に関する詳しい情報は家庭裁判所の公式ホームページをごらんください!

仏壇やトートーメー、仏間の遺影写真も整理をする時期に来ている

仏壇

住宅事情や家族構成が大きく変化している今、仏壇やトートーメー(位牌)、仏間に飾られたご先祖様たちの古い遺影の処分に頭を悩ませている人からたくさん相談を受けます。これは、かなり深刻な問題です。

処分をするだけであればお金で解決できます。

トートーメーは永代供養をすれば問題ありませんし、仏壇や遺影写真もそこから魂を抜く儀式(魂が残ったままだと処分が出来ないという考え方が一般的なので)をした後に、お焚き上げをしたり処分をすれば問題ありません。でもこれは、タダではできません。

もちろん、スピリチュアルな世界を信じないのであれば、ごみとして処分すればお金はかかりません。

ただ・・・さすがに長年受け継いできたものを単なるごみとして処分するのは心苦しいというのが本音ですよね?だから処分をするにしてもお金がかかるのです。

でも、問題はそこではないのです。

考える

私に相談をしてくる人の多くが、将来のために自分の代で仏壇やトートーメーの問題を処理しておきたいと考えています。

でも、その反面「自分が出来るうちは、そのままきちんと供養を続けたい」という気持ちが強い方が多いのです。でも、それが大きな問題なのです。

将来のことはいつどうなるかわかりません。もしかしたら、今夜あなたが急に倒れてしまう事だって、無いとは言えないのです。

こうしてズルズルと時間だけが過ぎていき、気が付いた時には処分をするお金が無くなっていることもよくあります。

さらに、歳を取るにつれ、いろいろなことを判断する精神的な体力がなくなってしまいます。

仏壇や位牌などは、家族だけの問題ではなく親族との関係もあります。もちろん、実際に管理するのは家族ですから、話し合いをすれば最終的に「家族がそういうのなら…」となります。

でも、この話し合いに向き合うには相当なパワーが必要です。何しろ心の問題になるので、相手が納得できるように説明することが必要になります。

果たしてその時に、それだけの精神的な強さがあなたに残っているでしょうか?

アン

頭によぎった時が、仏壇や位牌の整頓の初め時です。仏壇やトートーメーの問題を処理しておきたいと考えている方は、今から一つずつ片付けていきましょう。

沖縄県民が悩む仏壇・位牌継承問題!沖縄の永代供養について

2018.01.14

沖縄のトートーメー(位牌・仏壇)の継承問題

2017.09.11

【まとめ】なんくるないさーでは済まない沖縄の深刻な終活事情

終活

本当はまだまだ多くの相談を私は受けています。

でも、正直言って「もう少し早い段階で整理を始めていたらここまで問題がこじれなかったのに…」ということがよくあります。

もはや、沖縄の終活は「なんくるないさー」では済まない状況なのです。

でも・・・解決法はあります。とにかく、「いつかやろう」ではなく、今真剣に向き合い考えることです。今のことで精いっぱいの生活であっても、今考え始めなければ将来はもっと大変なことになります。

横社会沖縄なのですから、あなたが本当に困っていることを知れば相談にのってくれる相手はきっと見つかります。でもあなたがSOSを発信しなければ、誰もあなたが悩んでいることを知りません。

だからこそ、まずはあなたの今を整理しましょう。終活講座を利用するのは、あなたやあなたの家族にとって今一番必要な問題が見えた時です。